最近、コーヒー専門店やカフェで見かける「スペシャルティコーヒー」
その特別な意味や違いについて疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
「スペシャルティって何?」
「どこが特別なの?」
「誰がその基準を決めているの?」
このように、通常のコーヒーと何が違うのか、興味が湧きますよね。
スペシャルティコーヒーは、コーヒーの中の一つのカテゴリーを指します。
日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)が中心となり、品質の高いコーヒーの評価や提供に努めています。
この記事では、どのようなコーヒーがスペシャルティコーヒーと認定されるのかをわかりやすく解説し、美味しい淹れ方や気軽に試せるおすすめ商品を紹介します。
ぜひ、コーヒーの特別な体験を楽しんでください!
スペシャルティコーヒーの魅力とその背景
スペシャルティコーヒーとは、私たちが「美味しい」と評価し満足する品質のコーヒーを指します。
最終的には、カップの中のコーヒーの風味が素晴らしいことが求められ、コーヒーの生産からカップに至るまでの各段階で厳密な基準が設けられています。
この美味しさのポイントは、以下の3つです。
爽やかな明るい酸味
持続する甘み
これらの要素が組み合わさり、カップに注がれたときに素晴らしい味わいとなるよう、コーヒーの栽培から使用する器具まで一貫した管理が行われています。
スペシャルティコーヒーの要件
さらに詳しく見ると、スペシャルティコーヒーには以下の要素が求められます。
欠点豆の混入が極めて少ないこと
抽出が適切で、生産地の特徴的な風味が表現されること
一般的なコーヒーとの違いは、私たちが一杯のコーヒーを楽しむまでに多くの専門家が関与している点です。
それぞれの技術が活かされた、特別なコーヒーと言えるでしょう。
歴史的背景
スペシャルティコーヒーは、1960年代から1990年代にかけての大量生産時代に誕生しました。
この時期、安価なコーヒー豆が大量に流通し、品質が低下。
消費者がコーヒーに対する興味を失う中、高品質で生産者を大切にするコーヒーを提供するために、スペシャルティコーヒーの概念が生まれました。
日本スペシャルティコーヒー協会の活動
「日本スペシャルティコーヒー協会(SCAJ)」は、消費者と生産者に向けてスペシャルティコーヒーの理解を深める活動を行っています。
1987年に設立され、2019年には1,750人の会員が所属しています。
活動の目的は以下の通りです。
日本のコーヒー文化の形成
生産国の環境や生活水準の向上
世界のスペシャルティコーヒー運動への貢献
協会の7代目会長、菅野眞博氏は「スペシャルティコーヒーについてもっと知り、楽しんでもらいたい」と考えています。
スペシャルティコーヒーの特徴
スペシャルティコーヒーの何が特別なのか?
スペシャルティコーヒーと認められるための基準を紹介します。
コーヒーの品質には、風味に汚れや欠点がないことが求められます。
生産地特有の風味が明確に表現されるためには、透明性が重要です。
収穫時のコーヒーチェリーは、熟度と均一性が高くなければなりません。
甘さは糖分だけでなく、他の成分も含まれるため、単に甘いだけでは評価されません。
コーヒーには、生き生きとした良質の酸味が必要です。
この酸味は単に強いものではなく、その質も重要です。
不快な酸味は評価されません。
飲んだときの質感が良いことが求められます。
質感とは、粘り気や密度、舌触りなどを指し、不快なざらつきがないことが重要です。
コーヒーには独自の風味やプロフィールが必要で、適切な栽培から抽出までのプロセスを経て、テロワールが表現されます。
他と似たような特徴は評価されません。
※テロワールとは、降雨量・気候・日当たり・土壌や標高などその国の生産地で各種コーヒーの木が育つ環境のこと
飲み込んだ後に甘さが感じられることが大切です。
心地よい後味は評価されますが、刺激的で不快なものは避けられます。
コーヒーの風味が調和していることが求められます。
何かが欠けていると、全体の印象が損なわれます。
これらのポイントを満たすことで、スペシャルティコーヒーとして認められるのです。
スペシャルティコーヒーに関連する用語の意味を理解しよう
スペシャルティコーヒーの定義や一般的なコーヒーとの違いについて、理解は深まりましたか?
調べていく中で、見慣れない用語に戸惑うこともあるかもしれません。
以下に4つの重要な用語を紹介します。
スペシャルティコーヒーの理解がより一層深まりますよ!
サステナビリティ(sustainability)
サステナビリティは、スペシャルティコーヒーにおいて重要な概念です。
日本語では「持続可能性」と訳され、生産者の利益を向上させつつ、将来的にも消費者に供給できる状態を維持することを意味します。
トレイサビリティ(traceability)
トレイサビリティは「追跡可能性」とも訳され、コーヒーの生産から流通までの過程が明確で、消費者がその流れを把握できることを指します。
食品や医療品など、さまざまな分野でこの概念の重要性が高まっています。
サードウェーブコーヒー(third wave of coffee)
サードウェーブは、日本語で「第3の波」を意味し、コーヒー文化におけるトレンドを指します。
過去に起きたコーヒー業界の変革には3つの波があり、サードウェーブは1970年代から2000年代初頭にノルウェー・オスロで始まり、2015年に日本に広まりました。
主にトレイサビリティやコーヒーを楽しむ体験が重視される傾向があります。
カップオブエクセレンス(Cup of Excellence)
カップオブエクセレンスは、その年に収穫されたコーヒー豆の中から特に高品質なものを選定する品評会です。
国際審査員によって評価され、86点以上を獲得した豆は「トップオブトップ」として特別な価値が付与されます。
このイベントは生産者の利益向上にも貢献しています。
これらの用語を理解することで、スペシャルティコーヒーの魅力がより深く感じられるでしょう。
スペシャルティコーヒーの美味しい淹れ方
個性的な魅力を持つスペシャルティコーヒー。
せっかく楽しむなら、その特性を存分に味わいたいですよね。
ここでは、おすすめの淹れ方を2つご紹介します。
個性を引き出す「フレンチプレス」
フレンチプレスは、コーヒー本来の風味をじっくりと味わえる方法です。
お湯を注いで3〜4分待つだけで、豊かな味わいが楽しめます。
特に金属製のフィルターを使うと、コーヒーの油分がしっかりと残り、より深い味わいが感じられます。
自由なスタイルの「ハンドドリップ」
自分好みにスペシャルティコーヒーを楽しむなら、ハンドドリップが最適です。
コーヒーの粉やお湯の量、抽出時間を調整することで、味わいを変えることができます。
特におすすめなのが、クリスタルドリッパーで、ダイヤカットの形状が、コクと均一な味わいを引き出します。
これらの方法で、ぜひスペシャルティコーヒーの魅力を存分に楽しんでください!
通販で手軽に試せる!おすすめスペシャルティコーヒー(ドリップバッグ)
スペシャルティコーヒーを楽しむ方法はいろいろありますが、自宅で自分好みに淹れたり、カフェに行くのはちょっと難しいこともありますよね。そんな時におすすめなのが、通販で手に入るドリップバッグです。
今回は、評価の高いスペシャルティコーヒーを3つご紹介します。
さっそくお取り寄せして、おうちで楽しんでみましょう!
ロクメイコーヒー|日常を豊かにする4種のブレンド
昭和49年創業のロクメイコーヒーが提供する、4種類のドリップバッグセットです。
朝昼晩、どの時間帯にもぴったりのコーヒーが楽しめます。
高品質なスペシャルティコーヒー専門店ならではの、自家焙煎による伝統的な味わいをぜひご堪能ください。
加藤珈琲|深い香りのドリップバッグコーヒーセット
世界基準のQグレードスペシャルティコーヒーを100%使用したこちらのセット。
ニカラグアとグアテマラのコーヒーを少し深めに焙煎して、上質な深いコクと香りに仕上げています。
贈り物にも最適です。
ミルトンコーヒーロースタリー|お店のおすすめ4袋入りドリップバッグ
ミルトンコーヒーロースタリーの厳選したスペシャルティコーヒーを4種類集めたセットです。
カップオブエクセレンスで85点以上の豆を直接仕入れ、自社製造のドリップパックで提供。
生産者の顔写真も掲載されており、安心して楽しめます。
これらのドリップバッグを試して、スペシャルティコーヒーの魅力を自宅で体験してみてください!
一味違う新しいコーヒーを楽しんで
スペシャルティコーヒーの最大の魅力は、その独自の特性にあります。
一般的なコーヒーと比べて絶対的に美味しいわけではありませんが、プロの手によってさまざまな過程を経て生まれる、個性的で新しい風味が楽しめるのです。
自宅で淹れる際には、金属製フィルターを使用したフレンチプレスや、クリスタルドリッパーを使ったハンドドリップがおすすめです。
また、通販で購入できるドリップバッグを利用すれば、手軽にすぐにスペシャルティコーヒーを味わうことができます♪